

前川進介の政治日記
燃やすごみ袋半額化議案否決の真相と、丹波市政の分断(中編)
6. 8月に出された「燃やすごみ袋半額化」の諮問は、半額化を減量の起点とする考え
プラごみ袋の料金改定が行われた8月に、市長は「丹波市廃棄物減量等推進審議会」に対して、令和4年4月1日からの燃やすごみ袋料金の半額化の是非を問う諮問も出されました。
令和4年4月1日施行ということは、令和3年12月議会に議案提案されるスケジュールです。まだ減量化の成果がまったく見えていない段階で、なかなか強引な・・・。
そしてその文書の趣旨説明では、以下のように表現されています。
令和2年度の搬入量は、丹波市クリーンセンターの安定稼働量を約2,300トン上回っております。このため(中略)燃やすごみの減量が喫緊の課題となっており、現在の燃やすごみ量を減らすには、ごみを出さない、資源化のために分別を徹底するなど、市民一人ひとりの行動の変容が必要です。つきましては、プラスチック系のごみ袋料金減額に続き、燃やすごみ用袋料金の減額を市民一人ひとりの行動変容を促す起点とすること及び燃やすごみの減量・資源化を推進する施策について貴審議会の意見を求めます。
平たく表現すると、
燃やすごみを減らさなきゃならないから、市民の行動が変わるキッカケとして燃やすごみ袋料金を半額にしようと考えているだけど、それって妥当かな?
と言う感じでしょうか?
私は、前提⑤にあるように過去の事例からしても、ごみ袋料金を半額にするとごみ減量施策に悪影響が出るのではないか、という懸念を持っています。民生産建常任委員会の他の委員も皆ほぼ同じです。
そんな我々からすると市長が考えておられる「半額化が市民の行動が変わる起点になる」という理屈がよくわかりませんでした。我々が想定している「悪影響」の真逆の「好影響」ですから、頭の中は「???」です。
そもそも、これまで丹波市が行ってきた、燃やすごみ袋を100円に設定したり、プラごみ袋との差額を30円→60円に増額したりする「経済的な動機付け」とは真逆の戦術ですから、その整合性の取れなさに幾分戸惑いも感じました。
とは言え、それはあくまでも私の考え方であって、中には半額化をキッカケにごみの減量化に取り組み始める市民もいらっしゃるのかもしれません。だから一旦ここはその考えを受け止め、できるだけ前向きに捉えようとは思っていました。
いずれにしましても、この8月の時点の市当局の考えでは、「燃やすごみ袋料金の半額化」と「燃やすごみ量の減量化」に関連があったわけです。
7. 休会中の継続審査で、3ステップの重要性の確認と市当局への申し入れ
「やっぱり今の雰囲気だと、12月議会に燃やすごみ袋半額議案が提案されそうだよね?」
そんな空気が民生産建常任委員会の中に漂っていました。
基本的に丹波市議会は3の倍数月に定例会を行い、それ以外の閉会中にはそんなに頻繁に会議を開くことはないのですが、6月以降、民生産建常任委員会では閉会中の継続審査案件にごみ減量施策を挙げ、ごみの減量化と切り離しては考えることができない「燃やすごみ袋半額化」について毎月のように議論してきました。
そこでは、やはり
⑴資源とごみの分別が促進されるような施策を打ち出す
⑵市民の分別行動が定着するだけの一定期間を置く
⑶燃やすごみ袋を半額にする
この3ステップが大事であることを委員間で再確認し、市当局に対して以下の申し入れを行いました。
ごみの減量化、資源化に対する取組みを十分検証し、その効果を確認したうえで、今後の施策展開を検討すること。
市長には議案の提案権がありますから、その提案権に制限をかけるような物言いはできません。だからわざと抽象的に表現してボカしていますが、要は、くだけて言うと、
「ごみの減量化・資源化の施策を打って、その効果の検証も行うのが先。今後の政策展開(=燃やすごみ袋料金の半額化)は、その後にしてよ!」
という意味合いの申し入れです。
8. 11月の答申で「ごみ袋料金の改定」と「燃やすごみの減量」とを分けて考え、半額化は「おおむね妥当」とする方針が打ち出された
●答申にある「おおむね」とは
11月8日、当審議会から半額化の料金改定は「おおむね妥当」という答申が出ました。「妥当」ではなく「おおむね妥当」。
この「おおむね妥当」というのは、なかなか明確とは言い切れない答申でして、審議会の議論の中で「半額化はもっと先の方がいいんじゃないか」という意見もあったこともあり、「おおむね」を付け加えられたと部長答弁がありました。
「燃やすごみの減量」を懸念して半額化の時期が語られている時点で、「ごみ袋料金の改定」と「燃やすごみの減量」を関連づけられているように感じます。
ところが・・
●答申の「はじめに」で「ごみ袋料金の改定」と「燃やすごみの減量」が分けて考えられている
この答申結果の前段の「はじめに」ではこう書かれています。
諮問によると(中略)、ごみ袋料金の改定とごみの減量を一体的な施策として進められようとしていることがうかがえる。(中略)山南地域のごみを令和9年4月から丹波市クリーンセンターで受け入れるため、燃やすごみを減量することが喫緊の課題であることは理解できる。しかし、ごみの減量は市民一人ひとりが常に取組むべき課題であり、ごみ袋料金の改定とごみの減量を一体的に進めることは、「クリーンセンターが安定稼働すれば減量しなくてよい」という誤ったメッセージを市民に送ることになりかねない。
そのため当審議会では、ごみ袋料金改定とごみの減量を分け、ごみ袋料金の改定は市民負担を軽減し住みよいまちづくりを進めるための施策、燃やすごみの減量は市民の取組を推進するための施策として考えるべきであるとの結論に至り、下記の通り答申するものである。
これまた随分と平たく言うと、
山南のごみをなんとか丹波市クリーンセンターで受け入れられるように、ごみを減らしていくことが差し迫った課題なんやという市の主張は理解できますよ。そしてその減量化のキッカケとしてごみ袋料金の半額化をしようと考えているのもわかるけど、でもそれだと「クリーンセンターが安定稼働さえしたら、それ以上はごみを減らさなくてOK」という誤解も与えるでしょ。だからね、やはりごみ袋の料金改定と、ごみを減らす施策は一体にせず別々に考えるべきやと思います。
というわけで、
「ごみ袋料金の改定」→市民負担を軽減し住みよいまちづくりを進めるための施策
「燃やすごみの減量」→市民の取組を推進するための施策
こんな感じで分けて考えましょう!
と表現できるんじゃないでしょうかね。
「ごみ袋料金の改定」と「燃やすごみの減量」は関連する一体のものではなく、別々の施策だという考えのようです。
●「燃やすごみ袋料金の半額化」と「燃やすごみ減量化」を分ける根拠は、減量化が成功してからの市民の気の緩み?
これまで市当局も市議会も、「燃やすごみ袋料金の半額化」と「燃やすごみ減量化」は関連づけて一体のものとして考えていました(それぞれが予想する影響の方向性は真逆ではありましたが)。
ところが審議会は、それらを分けて考えましょうという答申を出されたわけです。まぁ確かに、「クリーンセンターが安定稼働すれば減量しなくてよい」なんて思われちゃうと、さらなる減量が進まないでしょうからね。
でもね、ちょっとよく考えていただきたいんです。半額化と減量化を分けて考えるべき根拠が、
ごみの減量は市民一人ひとりが常に取組むべき課題であり、ごみ袋料金の改定とごみの減量を一体的に進めることは、「クリーンセンターが安定稼働すれば減量しなくてよい」という誤ったメッセージを市民に送ることになりかねない
から、なんですよ。
この中の
「ごみ袋料金の改定とごみの減量を一体的に進めること」
というのは、市長からあった諮問の
「燃やすごみ用袋料金の減額を市民一人ひとりの行動変容を促す起点とすること」
という部分を受けての文言だと考えられるので、その解釈で話を進めると、
ごみの減量は市民一人ひとりが常に取組むべき課題であり、燃やすごみ用袋料金の減額を市民一人ひとりの行動変容を促す起点とすることは、「クリーンセンターが安定稼働すれば減量しなくてよい」という誤ったメッセージを市民に送ることになりかねない
となるのかな?もっと砕けて表現すると、
市長:「丹波市民の皆さん!ごみ袋を半額にするから、減量化に取り組んでクリーンセンターが安定稼働できるようお願いしますね!」
市民:「やったー!じゃぁ逆に安定稼働したらもう減量化しなくてもいいよね!」
という流れになることを防ぎたかったということでしょうか。ということは、減量化が成功してからの市民の気の緩み?
うーん、ごみ袋が安くなったら減量化が進まなくなる、というデータはありますけど、安定稼働したら減量をしなくなるというケースを想定ですか・・。そこまで俯瞰で物事を見ることができて、なおかつ環境意識の低い人。そんな属性の丹波市民は居てはるのかな。ちょっと私にはわからないです。
それに、安定稼働したら減量化をしなくなる環境意識の低さは、ごみ袋の半額化とはほぼ関係ないようにも思います。そこに関係づけるとしたらむしろ、その環境意識の低さを経済意識でカバーするために半額化しない方が効果的とも思えたり。
それにそもそも、「クリーンセンターが安定稼働すれば」ってさらりと書いてありますが、クリーンセンターの安定稼働なんて今の丹波市からしたら夢物語ですよね。今より2割削減して、ぶっちぎり兵庫県NO.1の座を勝ち取るなんて、「無理ゲー」とまでは言いませんが、相当なハードルの高さだと思います。
それほど困難だからこれまで実現できていなかったし、今現在も喫緊の課題として苦心しているのに、それが実現できちゃった体で話が進んでいませんか?
つまり、「ごみ袋料金の改定」と「燃やすごみの減量」を分けて考えるのは、クリーンセンターが安定稼働するほどの減量化に大成功した後のケースを想定されているわけだから、減量化が喫緊の課題である今のような緊急事態に適した話ではないと考えるのが自然かと思います。
●プラごみ袋料金改定の際は、この両者を分けて考えていない
加えて、プラごみ袋料金改定の際の諮問では、
(前略)令和9年4月から丹波市クリーンセンターで山南地域のごみを受け入れ、安定した施設運営を行うには、燃やすごみの減量が喫緊の課題となっております。
燃やすごみに混入されていると考えられる容器包装プラスチックの分別徹底を図るため、経済的な動機付けを行い、その結果、市民一人ひとりの燃やすごみの増加に対する意識が高まることを期待し、ごみの分別がより一層推進されることを目的に、プラスチック系のごみ袋料金を減額することについて、貴審議会の意見を求めるものです。
として、燃やすごみの減量が喫緊の課題だから、「経済的な動機付け」、つまり、ごみ袋料金の価格差を作ることで減量化を目指していたわけです。
そしてその「ごみ袋料金の改定とごみの減量を一体的に進める」方針の諮問に対する審議会からの答申は、「適当である」との結論だったわけで、それがなぜここにきて「ごみ袋料金の改定」と「ごみの減量」を一体的に進めず分けて考えるようになったのか、この重要な方針転換の経緯についての詳しい説明はありませんでした。
●政策プロセスの審議も、二元代表制における議会の役割
前川進介、細かい男で申し訳ないですが、私はこういう論理的に繋がりにくい話をされると、眉間にシワが寄って「むむむ???」と考え込んでしまうタイプです。その考え込んだ顔を見た人からはしばしば「怖い」と言われるんですが、父進吉と母悦子から生まれてきた私進介は、そういう顔と性質を持ち合わせてしまったようなんで、そこは許してくださいませ。
そんな私だから、疑問が生じたら次々と頭の中で問いが生まれてくるわけですが、審議会が出された答申にこれだけの問いを出してしまうと、「お前は審議会の答申を尊重しないのか!民意を軽視しているのか!」という声も聞こえてきそうです。
決してそういうわけじゃないんですよ。私はいろんな考えを尊重したいし民意を大事にしたい。
だけど、そもそも議会は当局が出した結論を鵜呑みする場ではなく、その政策決定のプロセスまでを熟考することが求められる場なんです。
二元代表制民主政治の議会の役割を果たそうと私なりに必死に考えているわけで、決して審議会の答申を尊重しないスタンスなのではありません。そこはご理解いただきたいと思います。
もし「プロセスまで考える議員などいらん!」ということであれば、次回の選挙では私に投票されないでください。私はこれまでもこれからも、結果だけでなくプロセスまで考えますから。
そんな私ですから、この話に関してはプロセスや意図を適切に理解したうえで話を進める必要性を感じたため、この「ごみ袋料金の改定」と「ごみの減量」を分けて考える根拠となる一文
ごみ袋料金の改定とごみの減量を一体的に進めることは、「クリーンセンターが安定稼働すれば減量しなくてよい」という誤ったメッセージを市民に送ることになりかねない
について、その読み解き方を民生産建常任委員会にて質疑しました。
しかしながら、市当局から腑に落ちるだけの答弁はいただけませんでした。私の読解力が悪かったのかな?いずれにしても頭の中をクリアにして議案審議に臨みたかったので、残念です。
ちなみに、ここに審議会の責任はありません。市が出した諮問に対して審議会が答申を出され、市が受け取ったわけですから、議会での質疑に答弁するのは市当局の責任です。
いずれにしましても、「ごみ袋料金の改定」と「燃やすごみの減量」に関しては、
A.議会委員会の考え:
「ごみ袋料金の改定」と「燃やすごみの減量」は関係があり、半額化すればごみの減量が難しくなる
B.市長の考え:
「ごみ袋料金の改定」と「燃やすごみの減量」は関係があり、半額化を起点に意識を高めて減量化を進める
C.審議会の考え:
「ごみ袋料金の改定」と「燃やすごみの減量」は関係なく、それぞれを別の施策として考える
と、捉え方が三者三様となり、この捉え方の違いが本議案における議論の最大の論点になっていくのでした。
9. 林市長がこれまでのBの方向性に、答申内容Cを上書き保存
私は政策判断をする際には、「もし私が市長であれば」というスタンスで考えるようにしています。今回も、この答申をもし「前川市長」が受けたなら、と考えました。
「半額化が市民の行動が変わる起点になる」という大前提が否定され、そして「おおむね妥当」という曖昧さを含んだ内容になっているので、料金改定案に関してはもう一度時期を改めて諮問し直します。
そして再び諮問する際には、今回審議会で考えていただいた減量化施策を打ち、その効果検証を行い、減量化の効果が見えてきた段階で、半額化の是非を問います。
そうした交通整理をしてからの方が、諮問される方々の思考的・精神的負担も軽くなるだろうし、多くの市民の納得が得やすいと考えるからです。
しかし今の丹波市政に「前川市長」なんて存在しませんので、これは架空の話です。実際は、審議会から上記内容の答申を得た林市長が、これまでの方向性から転換されました。
つまり、それまでの「燃やすごみ用袋料金の減額を市民一人ひとりの行動変容を促す起点とする」という方針は姿を消し、「ごみ袋料金の改定」は市民負担を軽減し住みよいまちづくりを進めるための施策であり、「燃やすごみの減量」とは別問題だとして、12月議会に半額化の条例改正案を提案されたのです。
B.市長の考え:
「ごみ袋料金の改定」と「燃やすごみの減量」は関係があり、半額化を起点に意識を高めて減量化を進める
というBの方針に、
C.審議会の考え:
「ごみ袋料金の改定」と「燃やすごみの減量」は関係なく、それぞれを別の施策として考える
Cの考えを上書き保存されたということです。
これにより、「ごみ袋料金の改定」と「燃やすごみの減量」に関する推移をまとめると、
高額100円の経済的動機で分別促進
↓
100円→80円で経済的動機が薄れ燃やすごみが増量に転じる
↓
プラごみとの差額を増やす(20円→50円)経済的動機でプラ分別促進
↓
ごみ袋半額化で市民の分別行動が変わる起点にする
↓
ごみ袋半額化と減量化は関係ない
と変遷してきたことになります。考えが変わること自体をネガティブに考えはしませんが、この一貫性のなさをどう捉えるか。これで民生産建常任委員会の委員の考えや気持ちがどう動くのか。
10. 12月の議会では糠に釘を打ち、暖簾に腕を押しました
これまで民生産建常任委員会で議論してきたのは、
⑴資源とごみの分別が促進されるような施策を打ち出す
⑵市民の分別行動が定着するだけの一定期間を置く
⑶燃やすごみ袋を半額にする
この3ステップが大事であることであり、市当局に対しても
ごみの減量化、資源化に対する取組みを十分検証し、その効果を確認したうえで、今後の施策展開を検討すること。
つまり、
「ごみの減量化・資源化の施策を打って、その効果の検証も行うのが先。今後の政策展開(=燃やすごみ袋料金の半額化)は、その後にしてよ!」
と申し入れてきました。
しかしながら、市当局は
「ごみ袋料金の改定」はあくまでも市民負担を軽減し住みよいまちづくりを進めるための施策であり、「ごみの減量化」とは別で考えているという、審議会の考え方をそのまま伝えてきました。
半額化と減量化を分けて考えるのは、クリーンセンターが安定稼働するほど減量化に成功した後のケースが根拠とされているので、今のタイミングでは不適切だと私は思うんですが。
さぁ、ここからは糠に釘を打ち、暖簾に腕を押す12月議会です。
過去のデータを示して、ごみ袋料金とごみの量には相関関係が認められると質疑しても、
「ごみ袋料金の改定はあくまでも市民負担を軽減し住みよいまちづくりを進めるための施策であり、ごみの減量化とは別で考えております」
という「呪文」を繰り返されるばかり。これでは議論が建設的に進むはずがありません!これまで我々に対して「可燃ごみの減量は、極めて重要な課題で、喫緊に取組む必要がある」とあれだけ言っておきながら、その対応はないでしょう!
私だって納得さえしたら賛成するのに、納得するだけの答弁を返さずに「論点ずらし」が続いたら、そりゃ私以外の委員も残念な気持ちになると思いますよ。
11. 結果は否決
この「燃やすごみ袋半額化議案」は民生産建常任委員会で賛成2、反対7で否決、最終的に本会議でも賛成6、反対13で否決されました。
興味深いのは本会議の賛成6、反対13の常任委員会別の内訳です。
総務文教常任委員会:賛成4、反対5
と僅差であるのに対し、
民生産建常任委員会:賛成2、反対8
という大差です。この賛成2のうちの一人は、採決を後日にしてほしいというリクエストを出されたほど、ギリギリまで悩んでおられました。だからもしかしたら1対9という結果だってありえた否決です。
廃棄物処理行政を所管する常任委員会でこれだけの大差がついている今回の議案は、「公約つぶし」が鮮明になったのではなく、そもそも議案の内容に問題があったと言わざるを得ません。
このブログで何度もお伝えしていますが、私は市長派でなければ反市長派でもありません。林市長を応援はしているけれど、議案については是々非々で自分の頭で考えて判断しています。これまで林市長が提案された議案には全て賛成してきましたが、そんな私でも、これまで並べた根拠からこの議案には反対せざるを得ませんでした。
ここまで熟考して導いた結論ですから、「公約つぶし」だとか言われる筋合いはないと考えていますが、それでも私の判断を「公約つぶし」とおっしゃるなら・・、まぁおっしゃるのは自由なんで別にいいですけどね。ただ、私は拗ねますよ(笑)ここまで一生懸命になって市民のことを考えたのに、って拗ねときます。
本会議で否決となった翌日の神戸新聞「視点」の欄に、政治担当記者のニュートラルな所感が書かれていました。これまでの議会でのやり取りを客観的に傍聴、取材し、偏りなく読者に届けようという記者の在り方が垣間見られた気がしました。

続き→ 「燃やすごみ袋半額化議案否決の真相と、丹波市政の分断(後編)」
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