前川進介の政治日記
「よそ者、若者、バカ者」なさいとう元彦氏に兵庫県政改革を期待!
こんにちは。
先日7月7日、兵庫県知事選挙に出馬されているさいとう元彦氏の街頭演説が丹波市内6箇所で行われ、私はそれに同行、サポートしてきました。(私はお立ち台をササッと設置、撤収する黒子役🥷)
この日は丹波市で7月の観測史上7番目となる89ミリの降水量を記録する大雨で、立会演説会の最中に排水溝から水が逆流して吹き出すほどでした。
そんな中でびしょ濡れになりながらも計6回、さいとう氏の演説を聞いてきました。まだ不慣れなのか、ぶっちゃけ演説はそんなに上手ではないと感じましたが、彼の熱い思いは伝わってきました。
今回は実際にさいとう氏と会って話を聞いた私なりに、兵庫県知事選挙に関する考えをこのブログに記します。
1. 「よそ者、若者、バカ者」の本質
もう完全に使い古された言葉ではありますが、地域活性化のキーパーソンとして「よそ者、若者、バカ者」という属性が挙げられます。そして若いIターンを呼んできて地域を活性化しようという取り組みも実際にあります。
しかし、その「よそ者、若者、バカ者」の皆が期待通りの成果を出すわけではありません。そりゃそうです、ここで言う、地域や組織を活性化させる「よそ者、若者、バカ者」の本質は、
・忖度せず組織内に欠けている視点を外部から持ち込み(よそ者)
・若者のようにリスクを恐れず前向きに行動を起こし(若者)
・「そもそも」を疑い今までの常識を見直す(バカ者)
この三要素を併せ持つ人のことであって、
・組織内に欠けている外部視点を持ち込めない「よそ者」
・リスクを恐れて行動できない「若者」
・常識や前例に囚われている「バカ者」
では、地域や組織を活性化させることは難しいですし、そもそも三拍子揃っている人が現れても地域や組織がその人を受け入れない限り成功しません。
2. 私は常にこの三要素を意識して政治活動をしています
私は丹波市議会では最年少の43歳で、議会内の自分の役割としてこの三要素をいつも意識しています。
まず一つ目の「よそ者」。私は数ヶ月前まで議会にいなかった「よそ者」であることは強みだと捉えています。だから例えば議会広報誌の編集にあたっては、従前によくあった議会の専門用語をできるだけ排除して、議員になる前の私でも理解できる表現に改め、市民目線の紙面作りに取り組んでいます。
また、地元自治会や特定の政党から推薦をもらって選挙を戦ったわけではないので、しがらみがありません。フリーです。だから忖度せずに良いものは良い、悪いものは悪いとその都度判断していく是々非々の在り方で政治ができています。(なもんで会派名は「ニュートラル」)
二つ目の「若者」。私は最年少議員というポジションを都合よく受け止めて(笑)、年上の管理職や先輩議員には申し訳ないと思いながらも、議場やこのブログなどで言いたいことをズバズバ言わせてもらっています。
たまに後から「あそこまで言わんでもええんちゃう?」と先輩にご指摘を受けることはありますが、そんな指摘を受けるくらいツッコミを入れる在り方が、議会全体のバランスとしてはちょうど良いんだろうと思いますし、市民が期待されていることの一つだろうと感じています。
最後、三つ目の「バカ者」。これは私の特性ですが、「そもそもなんのために?」と考える抽象思考がクセづいていて、常識や慣習に囚われにくい思考パターンを持っています。これは鬱を克服する時にかなり鍛えられました。おかげで旧態依然を好む人たちからは敵対されることが多い我が人生ですが(涙)、裏を返せば改革的発想が得意です。
例えば「一般質問」。定例会の度に議員が当局に対し自由なテーマで問える「一般質問」という60分一本勝負の枠があって、慣例に従ってか、たいていの議員は本番まで当局にその質問の要旨は伝えても、細かい全文までは伝えません。だから当日にぶっつけ本番で議論が始まり、議論が噛み合わないことも多々あります。一般質問って60分しかないのに・・。
そんな時間の使い方ではもったいないと感じた私は、事前に一般質問の全文を当局に伝え、議論が噛み合わないことを防ぐようにしました。
またそれと同時にyoutubeやブログで市民にも質問の全文をリリースして、市民が質問内容の理解、共感を得られるようにしました。質問後に「実はこんな質問をしました」と発信するより、事前に告知しておいて市民と一緒に当局の反応を待つ方が市民のワクワク感や政治参画意識が高まりやすいでしょうし、事前に市民にも公開しておくことで当局には適度な緊張感を持って臨んでもらえるだろうとも考えたからです。
しかしこれは前代未聞の非常識な取り組みらしく、先輩議員たちからは「そんなことしていいのか!?」と懐疑的な見方もされましたが、ルール上何の問題もありませんし、このスタイルの方が合理的だと思って今でも実践しています。
世の中には「政治家は若い方がいい」という漠然とした考えがあるように感じます。もしかしたら先の市議会議員選挙ではそういった世の中の思いが私の票を積み上げてくださったのかもしれません(その節はお世話になりました)。
しかし前述したように、ただ若いだけでは足りません。やはり、
・忖度せず組織内に欠けている視点を外部から持ち込み(よそ者)
・若者のようにリスクを恐れず前向きに行動を起こし(若者)
・「そもそも」を疑い今までの常識を見直す(バカ者)
この三拍子が揃った時に初めて「若さ」が強い武器になるんだと私自身は実感しています。
3. さいとう氏は「よそ者、若者、バカ者」の三拍子が揃っている
話を兵庫県知事選挙に戻します。
⑴よそ者
さいとう氏はこれまで兵庫県庁に在籍しておらず、総務省から出向して新潟県佐渡市、福島県飯館村、宮城県庁、大阪府庁など、過疎地も都市部も被災地も、さまざまな地域の対策に取り組んでこられました。
一方で兵庫県は政令指定都市もあれば過疎地もあり、また阪神淡路大震災に起因する財政問題を抱えています。そして5期20年の長期政権では、新たな視点が生まれにくくなるのは当然です。
そんな今こそ、さいとう氏が獲得してきた都市部、過疎地、被災地の地方自治を兵庫県に活かすべきだと考えます。兵庫県にとって新たな視点は、硬直した現状を打破するだけの威力があるのではないでしょうか。
また長期政権は人との繋がりで安定をもたらしてくれる側面がありますが、人との繋がりを持っているということは裏を返すとその分しがらみがあるということ。しがらみは改革を遅らせます。
その点さいとう氏は「既得権やしがらみから脱して、徹底した行財政改革を自ら実行します」と言うように、しがらみが極めて少ない。改革を期待するならこの「よそ者」の資格がある人間が適していると私は考えています。
⑵若者
私は議員報酬を生活のアテにしたら議員になることが目的化してしまい、有権者の目を意識して言いたいことが言えなくなるんじゃないかと考えました。
そこで選挙に出るにあたっては議員報酬がなくとも生活ができるだけの環境を整えようと、会社を経営したり投資したりしてきた他、鶏を飼って自給自足の準備までしてきました。
そうして、自分や家族が犠牲にならず、でも政治家として言うべきは言うスタイルを確立しようとしたのですが・・
そんな私と同い年43歳のさいとう氏は違いました。彼はこれからお金がかかる子育て中の父親にも関わらず、キャリア官僚という安定した職を辞し、退路を断って出馬されました。
自分や家族の安定を優先するならばそのまま官僚で居ながら地方自治体に出向すれば良かったわけですから、今回の決断からは、自らの保身よりも、リスクを取ってでも兵庫県のために活動しようという精神を感じ取れます。
同じ43歳でも私にはできない決断で、気合いの入り方が違っておりました😅
イケメンの外見に目が行きがちですが、彼と間近で会うと、目力すごいですよ。自らを保身せず地域社会のために動こうとする人間はあんな目になるんだな、と凄みを感じました。私はあの目に期待します。
⑶バカ者
夢を描き訴えかけるのが政治家の務めだとすれば、その夢を具現化していく実行部隊は公務員です。どんな兵庫県にしていきたいかという各候補者の政策を知ることは、誰に投票するのかを決めるうえで大切だと思いますが、しかし実行部隊の公務員一人ひとりが県民のために考え行動に移せないと、どんな夢も形骸化し、絵に描いた餅に終わってしまいます。
5期20年ものトップダウンの弊害は、職員が自分の頭で考えなくなったこと。その様子は県庁の外からでも垣間見られます。
実際に私も、県民よりも県民局長を向いて仕事をしている丹波県民局の職員を叱責したことがあります。県民に面倒を押し付けてばかりで、本当に腹立たしかったです。ここでその事例を書くと長くなってしまうので割愛しますが、どっち見て仕事しとんねん!と苛立ちました。
これは丹波市役所も同じですが、役所ってそもそも市民県民のためにあるんだから、市民県民を向かずに仕事をするなんてそもそもの大前提が間違っているはずです。
その点さいとう氏は、職員が知事ばかり見て県民を見ずに仕事をしている兵庫県庁の体たらくを止め、「県民によるボトムアップの兵庫県政」に変えていきたい、と主張されています。
そう、そもそもの大前提がおかしかったんです。さいとう氏には、県民そっちのけで上司の顔色を伺いながら仕事をする兵庫県庁の常識や慣習を覆し、県民主権でボトムアップの行政改革を行っていただきたいですね。
4. 終わりに
兵庫県知事と言えば、最近では公用車のセンチュリーが話題になりましたね。あれには私も不満です。高額なセンチュリーである必要性を感じませんから。
そしてあの問題では知事にばかり矛先が向いていましたけど、政治家になった私からすると近くにいる副知事は止められなかったのか?議会も反対しなかったのか?という疑問が湧いてきます。
なんかもう、兵庫県政全体が馴れ合いの機能不全に陥っているんじゃないかとすら思えます。
そんな兵庫県政の刷新を願うなら、真の意味で「よそ者、若者、バカ者」の三要素を兼ね備え、県民によるボトムアップの政治を進めようとされているさいとう元彦さん一択になるのではないかと考えるから、私は彼に投票します。
皆さんもどの候補者が良いのかお考えになり、この人なら!と思う候補者に投票されてください。投票日は7月18日(日)で、市内6ヶ所では期日前投票も受け付けています。
氷上住民センター実習室
柏原住民センター2階会議室
青垣住民センター1階フロア
春日住民センター大会議室
山南支所1階フロア
市島支所1階フロア
今はコロナ禍だから、密を避けるという意味においても期日前投票が推奨されています。18日に用事の無い方でも、ぜひ期日前投票をご活用ください。
投票は国民の義務ではなく権利ですので、投票に行く行かないは自由です。ただ私は、
「何をするにしてもなんやかんや理由をつけて税金を吸い上げよる!」
「そんな税金をムダなことに使うな!そんなことに使うんやったら金を返せ!」
という思いが元々あるので、自分なりに考えてより合理的な税金の使い方をするであろう人を選び、投票に行くのです。
ま、そんな私も皆さんからの税金で報酬をいただく地方議員になりましたので、「前川の議員報酬は税金の無駄遣いだった」と言われないように働きます。