前川進介の政治日記

市民の声 2021.8.5

【熱中症対策!!】市島市民グランドが朝7時より使用できるようになります!(8/6〜)

 
 こんにちは。

 連日暑い日が続きますね〜。今回のブログの前半は、そんな猛暑ゆえの市民の声に丹波市役所が臨機応変に動いてくれたという、とても良いお話です。



1. 夏場の熱中症対策、健康寿命対策に丹波市役所が動いてくれました!

 
 まずはこちらの投稿をご覧ください。


丹波新聞「自由の声」に掲載された藤本さんの投稿


 実はこの投書が丹波新聞に掲載される前の7月15日に藤本さんご本人から、「現状朝9時からしか使えないグランド(投書の「グランド」は「市島市民グランド」)を、夏場だけでも早朝より利用できるよう前川議員からも働きかけて欲しい」と依頼を受けていました。

 そりゃそうですよね、私だってこの時季に畑に水をやったり鶏にエサをやったりするのは朝の9時までです。この猛暑の中でそれ以降の時間帯に、しかもご高齢の方が屋外で活動するのはかなり危険だと感じます。実際に、不幸にも7月には市内の高齢者が炎天下での草刈り中に亡くなられたという痛ましい報道もありました。夏期だけでも早朝から活動できるよう配慮することは、市民の健康、命を守る意味でも重要だと思います。



 ただ、良くも悪くもルールで動くのが公務員の世界です。窓口の係員に「融通」を求めると、係員によって対応の差異が生じて余計な揉め事が起きかねません。

 そこで、係員の裁量に任せるのではなく、そもそもの現行ルールを変えた方が市民のニーズを満たせるだろうと考えました。



 そんな経緯がありまして、私は丹波市役所まちづくり部施設管理課に「市島市民グランドをはじめとする丹波市が管理している屋外施設に、サマータイム制度を導入できないか」と働きかけてきました。




 その結論を申し上げますと、


・今年度は試験的な運用として、市島市民グランドのみ利用時間を朝7時からに変更する(8月6日より運用開始)
・今年度の試験運用を足掛かりにして、諸問題が解決できれば来年度以降は他施設においてもサマータイム制度の拡充を検討する



という運用に決まりました。



 なぜ市島市民グランドだけを先行で適用させるかと言うと、このグランドは管理者が常駐しているわけではないので、スタッフの人的な配置を検討せずとも規則さえ変更すればほぼ対応できるからです。その他の多くの屋外施設は市の職員であったりシルバー人材であったりの人的な対応が必要になるため、まずはこの市島市民グランドで試験的に運用してみて、来年度以降に他施設に拡充できるか調査を行うことになりました。



 「他施設」というのは夏休み中の小学校グランドも含みます。市内の小学校区ごとに例えば早朝グランドゴルフなどの活動ができるようになれば、市民の健康寿命を伸ばすことに繋がるかもしれませんね。

 それを実現させるには所管の教育委員会との調整も必要ですが、この調子でぜひ前向きに検討していただけたらと思います。

 今回は年度途中にも関わらず、担当課には迅速かつ臨機応変に対応していただきました。依頼者の藤本さんはじめ、市島市民グランドを利用されている市民に喜ばれる対応だったと思います。


 


2. 予約方法における公平性、利便性も要検討か?

 
 藤本さんから相談を受けた時、私自身が市島市民グランドの現状を把握できていなかったので、現場を確認しに行きました。

 

市島市民グランド

 

 このグランドは平成26年8月丹波市豪雨災害で災害ごみの仮置き場になっていましたね。あれからちょうど7年か。。今ではその面影もなく、私が見に行った時には少年たちが野球に汗をかいていました。


 さてグランドに降り立ち周囲を見渡してみると、施設使用の申請方法についての看板が目に入りました。
 

申請方法①②③

 

 この看板には3種類の申請方法が書いてあるんですが・・

①ライフピアいちじまの窓口(9:00〜22:00)
②ライフピアいちじまへ電話(9:00〜22:00)
③インターネット(10:00〜24:00)


 ①②の窓口は時間に制限があるのはわかるけど、24時間使えるメリットがある③インターネットになんで時間制限をかけてるの?と一瞬思いました。が、受付開始時間が①②より1時間後ろにズレているのを見て、理由はすぐにわかりました。



 私は趣味でテニスをしていて市内外のテニスコートを利用するんですが、サークルなどで大会や合宿などを行う際は、予約のために何ヶ月か前の朝から現地で並ぶんですよ。早く着いた者順に施設の予約が取れるから。

 ちなみに私がよく並ぶ丹波市外の施設は

①窓口に並んだ人が最優先
②並んだ人が予約を取り終えてから電話受付

という優先順位だったと記憶しています。

 その日の仕事をサボって、わざわざ何十分も車を走らせて予約を取りに行くんです。誰よりも早く到着していれば我々が希望する日時を押さえることができ、サークルの仲間からは褒めてもらえるんですけど(笑)、中にはもっと早くから並んでいる人もいます。前回は「娘に頼まれたんや」というおじいちゃんが私より先にいらっしゃいまして、携帯電話で娘さんと通話しながら予約されていました。



 丹波市の場合、毎月1日に2ヶ月先の月の予約が可能になります。例えば9月1日には11月1〜30日分の予約ができる仕様です。だから毎月1日の朝には市内各所で施設予約のために人が並んでおられます。

 丹波市では、他市でも見られるようにそうやって並んでいる人から優先的に予約を受け付けるという、どこか人道的なルールが存在しています。そりゃ並んでいる人はその分苦労しているんだから、その人たちを優先しようよ、という考え方に一定の理解はできます。



 しかし一方で、毎月1日は約7分の5の割合で平日ですから、平日に仕事勤めをしている人が現地で並ぶにはより多くの困難、犠牲を伴います。となると、仕事勤めなど時間に縛られることが少ない人が優先的に予約を取りやすく、それに対する市民の不公平さを否定できません

 ましてやこのコロナ禍で接触を避けることが求められている時代に、技術的にはネットの活用ができるのにわざわざ接触を推奨する仕組みが果たして適切なのかという疑問も生じます。

 またネットの10:00〜24:00という受付時間は、毎月1日の9:00〜10:00の時間帯において窓口、電話受付を優先させるがための設定であって、毎月2日以降は24時間受付でもいいはずです。ネットの利便性を正しく認識してリモートへ移行していくのがコロナ禍の本流だと思いますが、丹波市の施設予約に関してはネットの利便性を逆に矮小化させているようにも見受けられます。



 事実として、75歳以上の後期高齢者のワクチン接種受付だって、市役所が想定していたよりもネット利用が多く、ネット受付分はすぐに埋まりました。高齢者自身が操作しなくても、その子どもや孫が操作してくれたという話をよく耳にしましたしね。つまり市役所の想定以上に高齢者へのサービスでもネットが活用できたわけです。

 娘さんのテニスコートの予約のためにおじいちゃんを現場に送り込むのではなく、おじいちゃんのグランドゴルフのために娘さんがスマホでラクラク予約してあげる時代になったんじゃないでしょうか?苦労した人を優先する考え方もわかりますが、そもそも苦労せずに済む仕組みの導入を求める考え方もあろうかと思います。



 現状のシステムでは公平性を担保できないだけでなく稼働率の向上も見込めないし、withコロナの時代に合っているとも言い難いので、これは改良の余地があるように感じました。

 既存のルールを変えることには抵抗感もあると思いますが、選択肢が増えることは公平性と稼働率の向上に繋がります。私個人的にはネット利用で市民生活の利便性を上げることに賛成ですし、このコロナ禍はその改正への市民の納得が得られやすい絶好のタイミングだと思いますけどね。



 ただ、これはあくまでも私の考えです。大切なのは前例踏襲の市民サービスを続けるのではなく、常に市民の声に耳を傾けるプロセスを踏むこと。その結果、現状維持を望む声が多数なら現状維持でも良いわけですし。

 施設管理課にはこの件に関しても伝えてあって、今後、施設利用者を中心に聞き取り調査を行い、検討に入るようです。施設管理課はそういう動きが早い印象で個人的に好感を持っています。

 実際ヒアリングしてみるといろんな意見が出てくるでしょうね。皆さんはこの件に関していかがお考えでしょうか?


 

3. 終わりに

 
 ところで皆さん、ご存知でしょうか、丹波市がとんでもなく壮大な宣言をしていることを。


 

日本一って宣言しちゃったんだから・・

 
 
 「健康と教育のまち丹波市」はまぁ控えめな表現ですけど、「健康寿命日本一宣言都市」ってすごいこと言うてますよね。1741ある全国市区町村の中で日本一を宣言しちゃってるんですから!

 何をもってして日本一なのかよくわかりませんが、自ら言い出した以上、これが絵に描いた餅で終わるのは格好つかないですよね。

 少なくとも、市の施設が予約がしやすく、またサマータイム制度で時間的にも利用しやすくなれば、健康寿命日本一にちょっとでも近づけるのでは??

 ま、市民が幸せなら他と比べなくてもいいと個人的には思いますけどね(笑)

 

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