前川進介の政治日記

お願いごと 2021.6.13

市民からの揚げ足を取るような脅しや不当な言いがかりが丹波市政に及ぼす影響

夜中、非通知、揚げ足を取るかのような脅し・・

 あれは今年の2月くらいやったかなぁ?23時くらいに非通知で電話がかかってきて、

「緊急事態宣言中に普段定休日にしていた曜日に時短営業して協力金を受け取ろうとしている飲食店があるんですけど、そんなことしていいんですか?」

と電話の向こうの男性から聞かれました。そこで細かいルールは当局に聞いてみないとわからないと前置きしたうえで、「時短要請という言葉の意味からすると、時短で営業さえしていれば該当するのかなぁ?」と自分なりの見解を述べたところ、

「今言いましたね!今の録音しましたからね!前川議員はお店がそういうズルしてもいいということですね!?」


と説明の一部を切り取り脅されることがありました。


 夜中、非通知、そして揚げ足を取るかのような脅し・・ はぁ・・。。


 結局その彼には、


「いや、だから録音してくれたならそれを聞き返してもらえるとありがたいんやけど、我々市議会議員にそんな良い悪いを決める権利はないから。特に今回のは国が定めたルールが県や市に降りてきてるので、我々地方議員が決められるような内容じゃいわけですよ。実際に管理しているのは行政なんで、そういう細かいルールを知りたいならそちらに聞いてもらえますか。まぁこんな時間に電話しても出ないでしょうけど。」


と返し、「そもそもなんでそんなに脅しのようなことをやってるの?」と、逆に問いました。


 彼の話をよく聴いていると、飲食店のことで腹立たしいことがあってむしゃくしゃしていたようです。そこで丹波市議会のウェブサイトを見たら私だけ携帯電話の番号が書いてあったから、思わず電話した、と。


 そりゃ電話が鳴ったら出るけどさ😅


 そういう話を聴いていると彼の気持ちが落ち着いてきたように感じられたので、次は私がしゃべっていいタイミングだと思って「こんな夜遅くに電話してきて私が電話に出られたのは、たまたま今日は夕方から用事があって焼酎を飲み始めるのが遅かったからであって、普段はベロンベロンになっている時間帯やからもっと早くかけてくるように!」と指摘し、いただいた電話で申し訳ないと思いながらも、話し出した勢いで行政と議会の在り方について自分なりの理想像を説き、最後は「いつか飲みに行きましょう」と飲み会に誘って電話を切りました。どなたか知らないんですけどね、未だに。


 夜中、非通知、そして揚げ足を取るかのような脅しというスタートに最初はどうしようかと思いましたが、このケースはたまたま良好な関係(?)でやり取りを終えられ幸いでした。


 ただ、こういう市民から揚げ足を取るような脅し、不当な言いがかりや要求は、他にもあるんです(※1)。特に私は議案に対する考え方だけでなく、一般質問の内容までを事前にネットに公開するし(※2)、また最年少議員ってのもあってか、そもそもツッコミを入れやすい対象なんでしょうかね。


※1:誤解のないように付け加えておきますが、私の主張に対して批判されることはありがたく思っています。真っ当な批判は建設的な議論をするうえで必要ですし、私の成長の糧です。問題視しているのは、揚げ足を取るような脅し、不当な言いがかりや要求です。

※2:一般質問に関しては、私は質問のほぼ全てを当局にも市民にも事前に公開した方が合理的やと思うので公開していますが、議会事務局によるとこれは異例のことらしいです。



情報発信の功罪

 私が市議会議員になる前に議会に抱いていた一番の不満は、議会の中が見えなかったことでした。選挙の時はSNSを使うのに、当選したら沈黙のアカウント。議会改革や教育改革を掲げて選挙に出ても、実際に何を改革されたのかさっぱりわからない。

 だから「議会でどんな議論をしているのかもっとオープンにしてよ!」って思っていましたし、実際に友人の議員にはそう伝えていました。

 そんな自分が議員になったわけですから、公式の場での重要な議論や私なりの考えはどんどんオープンにしようと努めて情報発信しています。(議員控室での非公開な話なんかはオープンにしませんよ🤫)

 その発信によって、「そういうことやったんか」「ようやく議会の中が見えるようになってきた」という声をよく聞くようになったので、一定の成果はあったんだろうと思います。


 そして、そうやって情報を発信するからこそ情報は入ってくるもんだと考えています。私は市民と行政のパイプ役を買って出て選挙に出たので、それを実行するためには市民の声を聴かせていただくことが必要です。だからこそ、議会では今こんな議論をしているんだと発信していて、結果的にSNSや電話でその話題に関する市民の声が私のところに入ってきています。

 そんな市民の声を起点にして、行政改革まで実行できた事例もあったので、そんな時はええ仕事ができたなぁと悦に入りながらやりがいを感じます。(コロナ禍なのでネットを利用されない市民に対しての情報発信があまりできていない課題はあります・・すみません。)



 また議員になってから半年も経過するので、発信してきた情報がネット上で蓄積されてきました。おかげで最近は私の友人知人だけでなく、私のブログやFacebookの投稿を読まれた初対面の方が連絡してこられることもあり、情報発信の功績って本当に大きいと感じているところです。


 しかし一方で、その情報発信が仇となって冒頭のような市民からの不当な言いがかりや要求という罪過が存在することも事実です。

 しかも相手は有権者です。我々政治家は有権者に選ばれる立場ですから、失礼のないよう、失言のないよう、非常に気を遣います。(だから飲んでる時間帯の連絡はマジでカンベンしてほしい😅)

 次の選挙のことを考えたらヘンに敵を作りたくないという心理も当然のように働きます。まるでその足下を見るかのような市民の礼節に欠く振る舞いが、実際にあって困っています。
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 情報発信したおかげで議会の内情が伝わり、また市民の声を行政に反映しやすくなった功績がある反面、礼節を欠く市民の振る舞いに議員が疲弊する罪過があるわけです。そしてこの罪過は、確実に民主主義のレベルを下げていると身をもって実感しました。



情報を公開する気が削がれ、議会が密室化する


 議員になる前から議会の内側で起こっている事柄を公開するつもりだったので、これまで当初の目論見通り公開してきたわけですが、不当な言いがかりを市民から受けると私だって萎えます。こう見えてそこそこ繊細のようで。

 そんな「攻撃」を度々受けるなら、もう情報発信は控えとこうと思うのが人の心ってもんじゃないでしょうか。特に不特定多数の目に晒すネットを使っての情報発信を避けたくなるのは当然の心理でしょう。


 私が議員になる前に抱いていた、

「議会でどんな議論をしているのか、もっとオープンにしてよ!」

という不満が、「まぁ、オープンにせん気持ちもわかるわ(笑)」と思えるようになりました。


 この気持ちの変化は、丹波市にとって良い結果をもたらすのでしょうか?


 オープンにしなくなると、当然ながら情報発信の功績の部分も損なわれます。つまり議場での議論を市民に伝えられないし、市民の声を市政に反映させることも難しくなるわけです。議会の密室化ですね。


 うーん、それって民主主義のレベルを下げると思いません?


 議員から市民に対しての情報発信が足りないと思える原因の一端は、言いたくはないけど市民側にもあるということだな、と自分の心情変化を内観しながら身をもって感じました。



どうせ批判されるんだったら、オープンで

 とは言え、政治家ってそういうもんなんでしょうね。発信しなかったら発信しろと言われる。発信したら不当なことまで言われる。それでイヤに感じて発信しなくなったらまた発信しろと言われる。何をしたって批判の的(笑)

 いずれにしても批判や非難を受ける立場なんだったら、開くのか、閉じるのか、どちらが私にとって自分らしいのかで考えたいと思います。じゃないと続かないから。


 私の場合、性分に合っているのは開く方でしょうね。閉じるとすぐ腐りそうなんで。


 幸いなことに、私の場合は後援会が頼もしくて、後援会長はじめここぞという時には本当に強い味方になってくれる皆さんです。私がきちんと説明すればその決断を後押ししてくれます。今後、不当な言いがかりをしてくる市民がおられた時には相談して心の支えになっていただこうと思います。

 また、議会事務局も強い味方です。1年目の議員はその立ち振る舞いに迷うことが多々ありますが、丹波市の議会事務局は関連する法律と関わる人の気持ちを考慮して的確なアドバイスをしてくれます。その後ろ盾もまた、私の政治活動を力強くサポートしてくれています。


 家族のサポートはもちろん言うまでもありません。


 ちょうど最近、件の礼節を欠く市民の振る舞いに萎えることがあったから多少気持ちは揺らぎましたが、自分の特性、また周囲のサポート体制を改めて見つめ直し、今後も閉じずにオープンな在り方で政治活動をしていこうと改めて決めました。

 建設的な意見や悩みごとなどはどんどんお聴きしたいと考えておりますが、揚げ足を取るような脅し、不当な言いがかりや要求はお控えください。

 そもそも、重箱の隅をつつくような議論をしていてはどっちみち丹波市はよくなりません。執行権のない一議員が行政に切り込んでいくには、枝葉末節の言いがかりではなく、相当なまで綿密に練り上げ本質をついたロジックでないと一笑に付されて終わりです。いとも簡単に跳ね返されます。だから私は市民の皆さんとは建設的な議論をして、一緒に戦略を考えて、行政改革に結びつけたいと思っています。


 そのことを十分に理解していただいたうえで、配慮あるご連絡をいただければ幸いです。


 そしてその関わり方は、私だけでなく他の議員に対してもお願いしたいところです。丹波市にそういう建設的な空気が流れると、私以外の議員も今まで以上に情報を発信しやすくなるかもしれません。


 また議員とて人ですから、熱い思いのあまり議論が乱れることだってあるでしょう。私含め、議員側が重箱の隅をつつくような議論を展開してしまっているなら、それを建設的な方向に正すことは時として市民の役割なのかもしれません。そんな時はぜひ愛のあるご指摘をいただければありがたいです。


 市民も議員もお互いが建設的に話し合うことは、開かれた議会、ひいては市民主権の民主政治を実現するうえで非常に重要なことだと私は考えているので、ご理解いただければ幸いです。


 ほんと、夜中に電話してきて脅すのはやめてね。もう酔っ払ってるんで(笑) 


前川進介
080-3087-4720
maegawa.shinsuke.3@gmail.com



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