前川進介の政治日記
「小さな声こそ、私は聴きたい。」
「恩返し」ができなきゃ「恩送り」
昨日、氷上住民センターにてB型の血液400mlを社会に還元してきました!
もう約7年前ですか、妻は里帰り出産で長女を産んだわけですが、出産後1週間経って実家で療養している時に、子宮復古不全という症状でおよそ2リットルの血液が流れ出てしまったことがあります。
全くの無痛だったので、最初は出血していることに気づいてもなかったようですが、たまたま長女のオムツ替えをしている時に床に滴り落ちた血を見つけて気がつき、その後トイレで様子を見ても血が止まる気配はナシということで、こらアカン、と。
そこからすぐさま救急車で運ばれ輸血を受けたおかげで事なきを得たわけですが、到着が遅れていたら出血多量で命を落としていただろうと主治医は語っておりました。
私の今があるのは妻のおかげだと認識しておりますので、あの時に血液を分けてくださった誰かさまには、私からも感謝してもしきれない思いでおります。心から恩返しをしたいと思っていますが、どなたから提供を受けたのかわからないのが今の医療システムです。
「恩返し」ができないのであれば、せめて「恩送り」をしようと、あの時から我々夫婦は社会に還元する意識が高まったように感じています。
一度でも輸血を受けるとそれ以降はもう献血ができなくなるので、献血ができなくなった妻は髪の毛を還元すべく、ヘアドネーションをしていました。
また私は昨日のように血液を還元するのはもちろん、白血病患者のための骨髄ドナーを増やすべく、献血会場にて骨髄移植のドナー登録を促す説明員ボランティアもしていました。
議員の仕事を始めてからはなかなか時間を作れなくなったので、一旦説明員ボランティアを休止していますが、その時その時の立場において最大限社会に還元していこうというスタンスに変わりはありません。
一人の市民の声で、政治が動いた!
このボランティアは、過去にご自身やご家族が白血病になられた方が多く参加されており、当事者意識が非常に高く、とても献身的、能動的です。それもあってか、実は先日、そのボランティア仲間から「兵庫県骨髄移植等ドナー助成事業に丹波市は手を挙げないのですか?丹波篠山市ではもう始まっているのに・・」という質問が私にありました。
この事業は、骨髄等の提供を行った方への助成を実施する県内市町に対し、県が補助を行うことによりドナー登録者の確保と骨髄等移植率の向上を図る補助事業で、最大20万円が補助されるものです(1日2万円、補助率は県1/2、市1//2)。
ドナー登録説明員をしていた頃から、「HLAの型が一致しても、入院までして骨髄を提供するハードルの高さから移植に至らないケースがある」と聞いていたので、こうした助成事業はとても有効だと感じました。
そこで今回いただいたご意見を市当局に伝えたところ、すぐに調べてくれ、令和3年度より始まったこの事業は、今や県下41市町中25市町が取り組んでいて、丹波市は他市と比べて遅れをとっているのが実情であることが判明しました。また、その事実が判明した以上は丹波市でも取り組むべきだという、まぁなんか後手の対応にも感じますが、来年度の予算化に向けて調整が始まったようです。
いずれにしても、そのボランティア仲間からの意見によって行政は現状に気づくことができ、「恩送り」をしやすい地域社会に変わろうとしています。これによって救われる命があるやもしれません。
こうして予算化に向けて動き出した行政の対応を件のボランティア仲間にお伝えすると、とても喜んでおられました。なんか、とても民主的ですよね。これぞ「丹波市民の、丹波市民による、丹波市民のための政治」ですよ(リンカーン改)。
市政運営に関して私は私なりにビジョンを持っていますが、そのビジョンだけで世の中が回るほど甘くはありません。最近は特に不登校児童生徒や、障害者、またその家族の声を聴く機会が多いですが、話を聴かせてもらって初めて知る悲惨な実情がたくさんあります。国や県の方向性や他市の優秀な事例に基づいて理想を語っても、現場を知らなければそれは絵に描いた餅。これでは市民の暮らしは一向に変わりません。
やっぱり市民の皆さんの声ほどリアルなものはないですし、多くの市民が求めておられているのはまさにそのリアルな暮らしが改善されること。
中には「私なんかが意見していいのでしょうか?」と控えめな方もおられますが、全然いいんですよ!私は個人的に、某党の「小さな声を、聴く力」というキャッチコピーが大好きなんですよね。そちらの党員ではありませんが、丹波市でより良い暮らしができるよう、私にリアルな声を届けてください。今回ご紹介したように、一人の声で政治が動くことだってありますから!さぁ皆さん、声を上げて一緒に変えていきましょう!
それにしても、「小さな声を、聴く力」に替わるキャッチコピーを考えなきゃだな🤔 ひとまず「小さな声こそ、私は聴きたい。」でいこうか。